私の児童期はミスタードリラーで構成されていました。
私がミスタードリラーに初めて出会ったのは小学何年生と言ったタイトルの雑誌の中で特集されていたものでした。
それより以前は親が気に入ったゲームぐらいしか家になかったものでこの雑誌を読めるぐらいになると好きなゲームを買わせてくれるようになっていました。
デフォルメが強く入ったキャラクターたち、パズルゲームの要素が入ったゲーム。パズルゲームが好きな親にねだるには格好の条件でもあったのです。親にこのゲームがほしいと伝えると時間も経たずにゲームが家に置いてありました。
私はゲームが家にあることに気づくと私は早速ゲーム機に入れてプレイをはじめました。
ミスタードリラーのゲーム性は自分にとても合っており、ハマるまでにそう時間はかかりませんでした。しかも、ゲームを進めれば進めるほど増えていく曲は記憶に強く残り、何時間聞いてもまだ聞きたいと感じさせる曲でした。ずっと聞いていたいと考えていた私は父親から録音ができるカセットテーププレイヤーを譲ってもらい、カセットテープ全てをミスタードリラーの曲にして勉強中や絵を描いている時もずっと聞いていたほどです。
学校から帰ってくるとプレイして夜がふけるまでやり込んで、次の日になったらまた学校から帰ってからプレイをするのを繰り返しておりました。親はとくに呆れることはありませんでした。
それどころかパズルゲームが得意ですから小学校に行っている間にプレイしてゲームをすすめており、気がつくと勝手にゲームが進められて「私がクリアしたかったのに!!」と喧嘩になりかけたこともありました。当時はセーブデータを分けるなんて高等なことできなかったので仕方ない話ではあります。
しかしそんな諍いもステージをクリアしてレベルが進むとともに少しずつ無くなっていました。
当時の自分の処理能力では全てのゲームをクリアするのには難しかったのです。クリアするのに年単位の時間がかかり、LEVEL3では親が得意なステージ、私が得意なステージと役割を分けてクリアを目指していました。最後にLEVEL3のステージをクリアできたのはスタードリラーで、親が必死でプレイする横で私が応援する状態になっていました。
全てをクリアしてSPECIALに進むと終わりがないエンドレスのステージしかないことに気づきました。その後も親の力を借りてクリアしたステージにリベンジするなどのプレイをしたり、SPECIALのスタンプの存在に気づきスタンプ収集したりとGCからWiiに媒体を移動してもプレイを続けていましたが、最終的には据え置き機の世代交代によってプレイすることができなくなってしまいました。
そして時が流れて2020年3月のニンテンドーダイレクトにてミスタードリラーアンコールの発売が発表されました。
何も知らずに見ていた私にとってその発表はまさに青天の霹靂でした。
長いことプレイができなかったミスタードリラーをまたプレイできるんだといった喜びでその日は年甲斐もなく寝ることができませんでした。
昔は何年もかかったドリルランドを今はどのぐらいの時間でクリアできるのがとても楽しみです。
最後になりましたが、
ミスタードリラーを発売してくださった現バンダイナムコエンターテインメント様。
プロデューサーの吉沢秀雄様、素晴らしい音楽を提供してくださった椎名豪様、キャラデザの篠崎香織様。
キャラクターボイスで皆に命を吹き込んでくださった堀江美都子様、古川登志夫様、田中秀幸様。
私の人生はミスタードリラーで構成されています。人生を明るく彩るゲームを作っていただきありがとうございます。
そしてこれからもよろしくおねがいします。
イラストについての説明になってしまうのですが、
ナムコクロスカプコンにてホリ・タイゾウがミスタードリラーについて発言したときに描いたホリ・アタルならこんな格好するだろうという中学生の頃の妄想を元に2019年にリメイクしたものです。