ミスタードリラードリルランドは、僕が小学校低学年の頃に親戚から貰ったソフトで、僕にとっては人生で初めてプレイしたゲームでした。かわいいイラストやポップな世界観とは裏腹な、高難度で奥深いパズルゲーム性の虜になり、当時は熱中してプレイしていました。また僕はドリルランドの音楽がとてもお気に入りで、全てのゲーム音楽の中でもドリルランドのサウンドトラックが1番好きです。小学校の頃は、ドリルランド音楽館に行って1人で永遠と聞いたり、親の携帯電話に録音して外出先で再生したりしていました。今でも、椎名豪さんのYouTubeチャンネルに挙がっているミスタードリラーシリーズの音楽を、スマホで聞いたりしています。1番好きな曲は「竜糧民食」で、和風な音楽とジャズが融合したかのような世界観が最高です!個人的に1番好きだったアトラクションは、ドリンディアドベンチャーです。トゲや、岩等の罠があり、プレイの度にどんなトラップが待ち受けるのかワクワクしたのを覚えています。個人的に心に残っているトラップが2つあり、1つ目は金の像の真上に3つ、真下に1つ岩がある配置のトラップです。あれを取るのは無理です。2つ目はレベル2で出てきた大量の岩地帯です。金の像を取ったらその岩が落ちてくる仕組みで、「バカめ!こんなたくさん岩が落ちてくるならわざわざ金の像は取らないぜ!」と思っていた矢先、金の像を取らないと先に進めない仕様になっている事に気付き、絶望しました。今でもあの罠の発想は素晴らしいと思います。ドルアーガの穴では、ボス戦への扉を開ける直前でHPが尽きてしまい、「やっとここまで来たのに、、、」ともどかしい思いをすることが多々ありました。やっとの事でボス戦へ辿り着いても、ドリストーンが全く足りず、ボロ負けの連続でした。悔しくてひたすらトライした結果、最終的には、体力を貯めつつ入念にドリストーンを集めてボス戦に挑めるようになっていたので、ボス戦ではほとんど地面を掘ることなく、敵の背中の色と同じストーンを無感情で召喚し続ける単純作業と化してしまう程に上手くなれました。ホラーナイトハウスは少し心臓に悪いゲームでした。うっかりゴーストがいるブロックを破壊してしまった時に、一斉にアタルくんに襲いかかってくるあのコウモリは当時のトラウマです。また後半になるとポーションが出る頻度が非常に少なくなる鬼畜な仕様でしたが、ポーションを1つ使った後に、ポーションを貯めてから敵を倒すことで、次のステージに移行した時ポーションを1つ所持した状態でスタートすることができるという頭脳プレーを発見し難を逃れました。ワールドドリルツアーでは色々なキャラが使えて楽しかったのを覚えています。僕はプチが大好きで、2段乗り越えを行ったときのワンワン!みたいなモーションがお気に入りでした。しかし、ホリンガーZという残機数が他のキャラの実質2倍になる反則級に強い奴がいたので、結局僕は自分の気持ちに嘘をつき、そいつを使っていました。スタードリラーといえばやはりハテナブロックで、ブラックホールのようなハズレアイテムも多い中、ビックバンを引いて、ブロックの跡形もなくなった更地に落ちてくるカプセルを拾いまくっている時の快感は異常でした。また、スタードリラーは皆既日食等のロマンティックな演出もあり、友達と背景に描かれている惑星が月なのか木星なのかで討論したのを覚えています。僕は1人プレイが好きでしたが、対戦プレイも非常に盛り上がったのを覚えています。金貨を取り合うモードでは、金貨そっちのけで友達と互いのキャラの体をドリルで削り合いました。レースモードでは、チェンジバツを押し付けられた時の友達のリアクションを観るのが、当時の下衆な楽しみでした。そうして辿り着いたファイナルステージ。ある程度掘り続けていくと、ノーマルなブロックとバツブロックが1列ずつ交互に折り重なった地獄のような構造に辿り着き、絶句したのを覚えています。そしてマンホール博士の野望も阻止し、エンディングを迎えた頃には初プレイからかなりの月日が経過していました。その分、それぞれのステージの思い出もたくさんあり、感動的な音楽とも相まって、軽く泣きそうになってしまいました。僕は今大学で情報工学を専攻しており、将来はゲームに携わる仕事をしたいと思っています。今までの人生で色々なゲームをしてきましたが、そう志すようになった原点は、ミスタードリラードリルランドです。だから今回アンコールが発売されると聞いて非常に嬉しかったです。ミスタードリラードリルランドは、地面を掘るという単純なアクションの魅力を最大限に発揮させるための、アイデアや遊び心がたくさん詰め込まれているソフトだと思います。僕の人生の中で、ミスタードリラードリルランドというゲームに出会えたことに、非常に感謝しています。